「賃貸住宅の初期費用とは?」「初期費用や家賃は安くできるの?」と疑問に思っている外国人の方も多いはずです。
部屋を借りるにはいろいろな費用がかかるのはわかっているけれど、正直わかりにくい…
よく理解しておかないと、手続きを間違えるだけでなく損をしてしまうかもしれません。
そこで今回は、賃貸住宅の初期費用の種類や特徴について詳しくご紹介します。
また、あわせて賃貸契約の費用を安くするコツも解説するので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
この記事を読むことで、賃貸住宅にかかる費用やお得に部屋を借りるコツもわかります。
まず初期費用とは?
入居前に支払う費用のことを「初期費用」といいます。毎月支払う家賃とは別に、初期費用としてある程度まとまった金額を支払う必要があります。
初期費用の種類と特徴
代表的な初期費用7種類をご紹介。
敷金
契約時に貸主に預ける保証金です。
退去時に部屋に傷や汚れがあった場合には敷金から差し引かれ、残りは精算時に払い戻しされます。費用は家賃の1~2ヶ月分が相場です。
礼金(れいきん)
敷金と異なり、貸主に支払う費用です。賃貸住宅を貸してくれたお礼として支払うという目的があります。
礼金は家賃の1ヶ月分が相場ですが、地域や貸主によっては礼金がない場合もあります。礼金は預けるお金ではないので、退去時に返金されることはありません。
鍵交換費用
安全性を考えて、部屋の鍵の交換を希望する場合に発生する費用です。
なお、鍵交換費用は入居者負担となることがほとんどです。
仲介手数料
仲介した不動産業者に支払う手数料です。相場は家賃の1ヶ月分+消費税となります。仲介会社によってはかからないケースもあります。
保証人費用
外国人の方が日本でアパートやマンションを借りる場合、保証人になってくれる日本人を探す必要があります。日本に知り合いがいない場合は、「保証会社」を利用するのが一般的です。
保証会社の費用は、およそ家賃の50%~120%。保証会社は入居者が自由に選ぶことができますが、契約時には保証会社の審査があります。
火災保険料
事や水害などで部屋がダメージを受けた場合に備えて、日本で部屋を借りる時は「火災保険」に加入する必要があります。費用は保険によって異なります。
なお、部屋の契約更新時には火災保険も同時に更新手続きが必要です。
前払い家賃、管理費
ほとんどの賃貸住宅では、翌月分の家賃を前払いで支払います。
つまり、契約時に入居月の家賃を支払わなくてはいけません。なお、入居した日に応じて日割りで請求されるケースもあります。
賃貸契約中にかかる費用
毎月かかる費用
家賃
家賃は月ごとに、事前に支払うのが一般的です。支払い方法は銀行振込や銀行口座から自動引き落とし、コンビニ払いなどがあります。
中にはクレジットカードで支払いができる物件もありますが、日本ではまだ少ないです。
管理費
管理費は共有エリアの掃除や修繕、物件全体の電気料金の支払いなどに使われる費用です。
管理費は、共益費(きょうえきひ)と呼ばれる場合もあります。家賃と同じく毎月請求されますが、家賃の中に含まれている契約もあります。
更新時にかかる費用
更新料
契約満了日を過ぎてもさらに部屋を借り続ける場合は、貸主に対して更新料を支払う必要があります。
日本の賃貸契約は2年で更新されるケースが多いです。費用はおよそ家賃の1ヶ月分です。
更新事務手数料
契約更新の際に、貸主の代わりに更新手続きを行う管理会社や仲介業者などに対して支払う事務手数料です。費用は契約内容によって異なります。
初期費用を安くするコツ
賃貸契約は支払う金額が多いので、負担が大きいと感じるかもしれません。しかし、場合によっては初期費用や家賃などを安くすることができます。
賃貸契約の費用を安くするコツは下記のとおり。
・礼金なしの物件を選ぶ
・家賃の値下げ交渉をする
礼金なしの物件を選ぶ
部屋探しの際は、礼金なしの物件を探すのがおすすめです。
最近、礼金なしで入居できる物件が増えています。貸主側も初期費用を安くすることで、入居者を早く確保したいという思いがあるようです。
ただし、礼金がない契約には「1年未満で解約した場合は違約金が発生する」といった条件つきのケースもあるので、契約内容をよく確認しましょう。
家賃の値下げ交渉をする
初期費用を安くするには、家賃の値下げ交渉をしましょう。
そのためには、複数の不動産業者に見積もりを依頼して家賃相場を比べる必要があります。
「他の不動産業者の方が〇円安いです」と証明できれば、値下げに応じてくれるかもしれません。
また、「あと○円安ければ、すぐに契約したい!」という気持ちを伝えるのも効果的です。
まとめ
今回は、賃貸契約の初期費用の種類や特徴についてご紹介してきました。
賃貸住宅を借りるときは、初期費用の支払いが必要です。まとまったお金がいるので負担が大きいですが、場合によっては初期費用や家賃などを安くすることもできます。
スムーズに賃貸住宅に入居するためにも、ぜひこの記事を参考にしてみてください。